2024/09/11 07:25

北欧ヴィンテージ食器をお探しの方は
一度は ‟ Sモデル ” という言葉を
聞いたことはあるのではないでしょうか
今回はそのSモデルについてご紹介します
Sモデルとは?
Sモデルとは、簡単に言うとフォルム(形)のことです。

👆さまざまな絵柄(デコレーション)でデザインされていることにお気づきかと思いますが、ベースとなるフォルム(形)のデザインはすべて同じです。
各絵柄にはシリーズ名が付けられていますが、
これらのシリーズを総称して「Sモデル」と呼びます。

Sモデルには、
さまざまなカップやプレートのサイズ違い、
さらにはティーポット、コーヒーポット、クリーマー、シュガーポットなど、豊富な形のバリエーションがあります。
上の写真👆をご覧いただくとわかるように
サイズの違うカップやプレートなどもありますが、
これらもすべてSモデルに分類されます。
ちなみにSモデルのSは、
フィンランド語で「同じ」を意味する
「same」のSだとか。
柄は違えど、形が同じということでしょうか☕️
絵柄(デコレーション)はどんなシリーズがあるの?
今、お店にあるものだけで挙げてみると…
1.Ruska
2.Rosmarin
3.Anemone
4.Kosmos
5.oliivi
6.Fructus
7.Otso
8.Ruija
9.Meri
10.Taika
11.Flora
12.Salla
13.Uhtua
14.Koralli
15.Aslak
16.Tunturi
16種もありました。(2024.9現在の写真)

今ここにはないけれど
これまでに取り扱ったものを挙げると
17.Milja
18-21.HLA(オレンジの花、グリーンの花、ターコイズブルーの丸デザイン、グリーンの丸デザイン)
扱ったことのないものを入れると
22.Suvanto
23.Baltic sea
24.Saimaa
25. Selja
26. Fennica
※追記 お客さまからもう一つあるよ♩と教えていただきました
27. Hilkka
などがあります。
少なくとも、ここに挙げた27種類は
あることは間違いありませんが
これ以外にもまだまだあるようです。
「このシリーズ忘れてるよ!」などありましたら教えてください♩
「えー!こんなのあったの?!」みたいな出合いがあるのもSモデルの魅力です。
Sモデルをデザインしたのは誰?
アラビアを代表する女性デザイナー、
Ulla Procopé(ウラ・プロコッペ)が
デザインしました。
(写真はARABIAのサイトからお借りしました)
彼女は1948年にARABIAのデザイナー部門に
採用され、それから1966年までの18年ほど
ARABIAで勤められていました。
その後、1968年に亡くなられています。
彼女は量産製品のデザインに興味を抱くようになり、
1960年にSモデルの始まりとなる、
Ruska(ルスカ)シリーズが誕生しました。
Ruskaとは?

人気のシリーズが数えきれないほどある
ARABIA社ですが、
最も多く売れたのはこのRuskaシリーズと
言われています。
焼成温度が高く、堅く丈夫な炻器で
作られています。
当時、家電製品の普及に伴い、
テーブルウェアやキッチンウェアにも
耐久性が求められるようになったこともあり、
こうした丈夫な食器がデザインされたようです。
当時のカタログを見ても、はっきりと
『オーブンにも食洗機にも対応している』
と書かれています。
(当店では製造から50年以上経っていることから、お手入れの際は手洗いをお勧めしています)
当時のカタログで、べた褒めされていた
ので一部ご紹介。
☟
超高温で焼成されるため、本体はほとんど壊れません。
オーブン耐性、冷凍庫耐性、食洗器耐性があり、ほぼ欠けません。
そして、最も重要なことは
電子レンジで使用できることです。
つまり、ARABIA炻器を購入するということは
非常に賢明な投資をした、ということです。
気持ちの良いほどの褒め具合ですね!
作られ始めてから60年ほど経ちますが、
今でもこれだけ美しい状態で残っていることが、
それを証明しているのではないでしょうか。
これが、Sモデルの始まりとなり
その後、何十種類ものデコレーションで
デザインされ販売されていきます。
これだけ長い間、展開されていることが
Sモデルがいかに完璧なフォルムだったのかを物語っています。
各Sモデルにデコレーションを手掛けたデザイナーは?
1.Ruska Ulla Procope
2.Rosmarin Ulla Procope
3.Anemone Ulla Procope
4.Kosmos Gunvor Olin-Grönqvist
5.oliivi 不明
6.Fructus Gunvor Olin-Grönqvist
7.Otso Raija Uosikkinen
8.Ruija Raija Uosikkinen
9.Meri アラビア製品開発部門
10.Taika Inkeri Seppala
11.Flora Esteri Tomula
12.Salla Raija Uosikkinen
13.Uhtua Inkeri Seppala
14.Koralli Raija Uosikkinen
15.Aslak Inkeri Seppala
16.Tunturi Olga Osol
17.Milja 不明
18.HLA Hilkka-Liisa Ahola
19.Suvanto Raija Uosikkinen
20.Baltic sea 不明
21.Saimaa Richard Lind
22. Selja 不明
23. Fennica Richard Lindh
この様に多くのデザイナーが関わっています。
Sモデルの生みの親である
プロコッペさんご自身が手掛けたシリーズは
ルスカ、ロスマリン、アネモネの3種。
Meriもプロコッペさんデザインと
書かれているものを目にしますが
亡くなられた年代から推測しても、
彼女がデザインすると合わない…
そこで当時のカタログを見ると、
フォルムはプロコッペさん、
デコレーションはARABIAの製品開発部門
だと書かれていました。

このことから
ウラ・プロコッペさんがデコレーションを
手掛けたシリーズは、やはりRuska・Rosmarin・Anemone
の3種だと考えられます。
(また何かわかったことがあれば追記します)
最後に
今回、Sモデルについてご紹介しました。
コーヒーカップやティーカップ、プレートなどフォルムだけでもたくさんありますが
そこにデコレーションの違いを組み合わせると、すごい数に!
奥が深く、それ故に
魅力がいっぱいなSモデル。
コレクターさんが多いのも頷けます。
これからどんどん深まる秋。
お好みのサイズやデザイナーで
Sモデルを探されてみたり
ご自身のお持ちのSモデルを使ったりで
特別な時間を過ごされては
いかがでしょうか?
ちなみにすでに書いてたいくつかのSモデルのシリーズについての記事がコチラ☟
大人気のSモデル、気がつけば
たくさん書いていたようです。
よければ、ご覧ください🍀
HLAシリーズについて
Flora(フローラ)について
Otso(オッソ)について
Blue Kosomosについて
Blue Ruskaについて
最後までお読みいただきありがとうございました☺
今回ご紹介したSモデル各種は西宮の店舗でご覧いただけます。
現在Ruskaのプレートはwebでもご覧いただけます。
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